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日本高校野球連盟(日本高野連)は2026年6月25日、5月末時点の加盟校数と部員数を発表しました。硬式の部員は12万4,116人で、前の年より1,265人少なく、減少は12年続いています。
この記事では、日本高野連の発表と統計ページ、新聞各紙の記事をもとに、全国の人数、都道府県ごとの増減、今回初めて公表された女子部員、軟式、そして連合チームの数を順に整理します。
2026年の硬式部員数はどれくらいか
まずは全国の合計と学年ごとの人数を見て、ピークだった2014年からどれほど減ったのかを、継続率の数字とあわせて見ていきましょう。
学年別の人数と12年連続の減少
日本高野連のお知らせ「令和8年度 加盟校数・部員数(硬式・軟式)について」は、2026年5月末時点の硬式部員を、1年生4万3,836人、2年生4万714人、3年生3万9,566人、合計12万4,116人としています。前年からの減少は1,265人で、2015年から12年連続で減ったことになります。加盟校数は3,746校で、前年より22校少なくなりました。
学年ごとの人数を前の年と比べると、少し違う姿が見えてきます。部員数統計(硬式)は2025年の1年生を4万3,312人としており、2026年の1年生4万3,836人はこれより524人多いです。つまり、新しく入部した1年生は前年を上回りました。1年生が最も多かったのは2007年の6万4,117人で、2026年はその7割ほどにあたります。それでも合計が減ったのは、2025年の3年生4万842人が卒業し、そのあとを埋める学年の人数が足りなかったためです。
2年生は1年前の1年生より2,598人少なく、1年の間に退部した人や学年途中の入部の差し引きがこの数字に表れています。3年生の3万9,566人は、2年前の1年生4万3,836人と比べて4,270人少ないです。2年生の4万714人も、2025年の2年生4万1,227人より513人少なくなっています。
2024年の1年生も4万3,836人で、2026年の1年生とたまたま同じ人数が並んでいます。2024年に入学した学年が今の3年生にあたるので、継続率を自分で計算するときは、どちらの年の1年生かを取り違えないよう気をつけたいところです。
発表される数字は、毎年5月末時点で集計されています。新型コロナウイルスの影響があった2020年だけは、7月末時点の数字です。夏の大会の前に3年生が引退する時期より前に数えているため、3学年がそろった人数と考えてよいでしょう。
都道府県ごとに見ると、前年より部員が減ったのは35都道府県でした。減り幅が大きかったのは青森の137人、岩手の120人、茨城の111人です。一方で、全国の合計が減るなかでも、宮城や大阪のように部員が増えた地域もあります。都道府県ごとの動きは次の章でくわしく見ていきます。
ピークの2014年からの推移と継続率
年ごとにたどると、部員が最も多かったのは2014年の17万312人です。この年の加盟校は4,030校で、1校あたりの平均は42.3人でした。2026年の12万4,116人はそこから4万6,196人少なく、およそ27%減ったことになります。1校の平均も33.1人まで下がり、2014年より9人以上少ないです。
減り方は年によって違います。2017年は16万1,573人、2018年は15万3,184人、2019年は14万3,867人で、この3年間は毎年およそ6,000〜9,000人ずつ減りました。2022年の13万1,259人、2023年の12万8,357人、2024年の12万7,031人、2025年の12万5,381人と、最近は1年あたり1,000〜3,000人ほどの減少に落ち着いています。加盟校数は2005年の4,253校が最も多く、2014年に4,030校、2026年には3,746校まで減りました。2014年から2026年までの12年間に加盟校は284校減り、割合では7%ほどにとどまります。部員の減り方が27%ほどなのに比べるとずっと小さく、その差が1校あたりの部員の減少として表れています。1校の平均は2019年に36.4人、2022年に34.0人と下がり、2026年は33.1人でした。
部員数を見るときは「継続率」も手がかりになります。3年生の人数を、その学年が入学した年の1年生の人数で割った割合で、学年の途中で入部した人も含めて数えています。2026年の継続率は90.3%で、2年前の2024年に入った1年生4万3,836人のうち、3万9,566人が3年生として残っている計算です。
継続率は2015年が89.7%、2025年が90.1%でした。部員の総数が大きく減った12年の間も、入部した人の9割ほどが3年生まで続けるという割合はあまり変わっていません。部員が減っている大きな理由は、途中でやめる人が増えたことではなく、入部する1年生が少なくなったことだと読み取れます。
さかのぼると、1982年の硬式部員は11万7,246人でした。2026年の人数は、これを7,000人ほど上回る水準まで戻っていることになります。
都道府県ごとの増減
全国の合計が減るなかで、部員が増えた県もあります。増えた地域と減った地域、部員の多い県と1校あたりの人数を見ていきましょう。
部員が増えた12府県と減った地域
日本高野連の都道府県別部員数(2026年)と2025年の表を並べて比べると、前年より硬式部員が増えたのは12府県です。宮城、福島、群馬、埼玉、千葉、和歌山、大阪、兵庫、福岡、佐賀、大分、宮崎がこれにあたります。
最も増えたのは宮城で、2,046人から2,167人へ121人増えました。大阪は6,147人から6,247人へ100人増、大分は1,604人から1,668人へ64人増です。埼玉は加盟校が157校から153校へ4校減ったものの、部員は5,588人から5,609人へ21人増えました。
近畿の2府4県(滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山)をまとめると、2026年の部員は1万8,986人です。2025年と比べると95人多く、滋賀の56人減、奈良の10人減、京都の3人減を、大阪、兵庫、和歌山の増加が上回りました。
減った県の側では、青森が1,567人から1,430人へ137人減り、1校の平均も29.6人から27.0人に下がっています。岩手は1,875人から1,755人へ120人減で、加盟校も63校から61校になりました。茨城は3,007人から2,896人へ111人減っています。
ほかにも島根は1,406人から1,314人へ92人減、愛媛は1,549人から1,472人へ77人減でした。東北と四国、山陰で減り方が目立つ一方、増えた府県は関東、近畿、九州に多くなっています。増えた理由は県ごとに事情が違うため、表の数字だけで決めつけることはできません。
福島は加盟校が68校から67校へ1校減ったのに、部員は2,005人から2,038人へ33人増えました。都道府県別部員数(2026年)の表は学年ごとの人数も載せていて、最も増えた宮城は1年生が825人と、2年生の658人や3年生の684人を大きく上回っています。宮城の増加は、新しく入った1年生の多さによるものと読み取れます。大阪も1年生が2,233人で、3年生の1,896人より337人多い並びです。反対に、最も減った青森は1年生が463人で、2年生の496人より少なくなっています。宮城の高校野球を見ている人の投稿は、朝日新聞の宮城大会の振り返り記事から「121人増と全国で最多の増加数」という一文を引いています。
部員が多い県と1校あたりの人数
2026年に部員が最も多いのは東京の9,160人で、加盟校も269校と全国で一番多くなっています。2位は愛知の6,731人、3位が大阪の6,247人で、神奈川の6,137人、兵庫の5,647人、埼玉の5,609人、福岡の5,509人、北海道の5,223人が続きます。部員が最も少ないのは鳥取の714人で、加盟校は24校でした。
東京は前年より48人、愛知は47人減っていて、部員の多い都府県でも減少は続いています。北海道は加盟校が195校から192校へ3校減り、部員は5,247人から5,223人へ24人減りました。2026年に加盟校が減った県では、埼玉の4校減が最も多く、北海道、長野、鹿児島の3校減が続いています。
1校あたりの平均部員数も、県によって大きく違います。最も多いのは福岡の40.2人で、大分の37.9人、京都の37.5人、佐賀の37.3人、愛知の37.0人という順です。全国の平均は33.1人で、部員が最も多い東京は34.1人と、平均を少し上回る程度です。
反対に平均が少ないのは愛媛の24.5人で、富山の26.6人、青森の27.0人、北海道の27.2人、高知の27.6人が続きます。愛媛は加盟校が55校から60校に増えた一方で部員が77人減ったため、1校の平均が28.2人から大きく下がりました。
1校の平均が少ない県では、試合に必要な9人をそろえられない学校が出やすくなります。平均はあくまで全体を学校数で割った値で、実際には部員が数十人いる強豪校と、数人しかいない学校が同じ県の中にあります。自分の県の様子を知りたいときは、部員数と加盟校数の両方を確かめておくと分かりやすいです。
部員の多い県でも、前の年より減ったところは少なくありません。神奈川は6,197人から6,137人へ60人減り、加盟校も188校から186校になりました。鹿児島は2,067人から1,981人へ86人減で、加盟校は74校から71校に減っています。2026年の表で学年ごとの人数を見ると、東京は1年生が3,317人で、3年生の2,787人より530人多くなっています。部員の多い都府県でも、学年が上がるにつれて人数が減る形は変わりません。
初めて公表された女子部員
2026年の調査では、女子部員の人数が初めて発表されています。マネージャーと選手の内訳と、男子と一緒に練習する女子選手の数を見ていきましょう。
女子部員9,212人の内訳
令和8年度 加盟校数・部員数(硬式・軟式)についてのお知らせは、硬式の女子部員を学年ごとに示しています。1年生は2,986人で、そのうちマネージャーが2,963人です。2年生は3,152人(マネージャー3,107人)、3年生は3,074人(マネージャー3,033人)でした。
3学年を足すと、硬式の女子部員は9,212人になり、そのうちマネージャーが9,103人を占めます。産経ニュースの記事も、女子部員は9,212人、うちマネジャーは9,103人です。全体12万4,116人と比べると、女子部員は7%余りにあたります。
学年ごとに見ると、2年生の女子部員が3,152人で最も多く、1年生の2,986人より166人多いです。男子を含めた全体では1年生が最も多いのに、女子部員は1年生が一番少ないのは、マネージャーとして入部する時期が人によって違い、学年の途中で加わる人もいるためだと考えられます。
これまで日本高野連の部員数の発表は、学年ごとの合計を中心にしていました。部員数統計(硬式)の表にも、男女別の列はありません。2026年からは女子の人数とマネージャーの人数が分かるようになり、野球部を支える女子部員の規模を初めて数字でつかめるようになりました。
学年ごとの全体の人数と比べると、女子部員の割合は1年生で6.8%、2年生で7.7%、3年生で7.8%になります。加盟校3,746校で割ると、1校あたりの女子部員は2.5人ほどです。上の学年ほど割合が高いのは、男子の部員が学年を追うごとに減る一方で、女子部員の人数は学年による差が小さいためです。
女子部員のうちマネージャーが占める割合は、3学年を通すと98.8%に達します。学年ごとに見ても、1年生は2,986人中2,963人、3年生は3,074人中3,033人がマネージャーで、女子部員のほとんどはチームを支える役目で部に加わっています。選手として練習する女子は、各学年で数十人という規模です。
マネージャーの仕事は学校によって幅があり、スコアの記録や練習の準備、試合の運営の手伝いなど、チームの活動を支える役目を受け持っています。部員が少ない学校では、マネージャーが練習の補助に入ることもあります。
男子と練習する女子選手109人と軟式の女子
女子部員のうちマネージャーではない人、つまり男子と一緒に練習する女子選手も数えられています。硬式では1年生23人、2年生45人、3年生41人で、合計109人です。
朝日新聞の高校野球アカウントの投稿も、「女子は部員9212人、選手109人」という見出しで記事を紹介しています。女子選手は、男子の部員と同じ部の中で練習に参加していることになります。
軟式の女子部員も公表されました。1年生は203人(マネージャー193人)、2年生は199人(マネージャー192人)、3年生は204人(マネージャー197人)です。男子と練習する女子選手は1年生10人、2年生7人、3年生7人で、合計24人でした。軟式の女子部員は3学年で606人になり、そのうちマネージャーは582人で、96%を占めます。
硬式と軟式の女子選手を合わせると、硬式109人と軟式24人で133人になります。女子が日本高野連主催の公式戦に選手として出場する扱いについては、日本高野連の大会の規定で決められているため、選手としての出場を考えるときは、所属する都道府県の高野連に最新の扱いを確かめておきましょう。
女子だけのチームで試合をする女子硬式野球部もありますが、日本高野連の部員数は、日本高野連に加盟する学校の野球部で数えた人数です。女子硬式野球の大会に出るチームの人数とは別の集計になります。2つの数字を比べるときは、どの団体の集計なのかに注意したいところです。
硬式の女子選手109人を学年ごとに見ると、2年生の45人が最も多く、3年生が41人、1年生は23人でした。女子部員9,212人のうち選手は1.2%ほどです。軟式では女子部員606人が軟式の部員7,343人の8.3%にあたり、硬式の7.4%より少し高くなっています。硬式では1年生の女子選手が23人と最も少ないのに対し、軟式では1年生が10人で最も多く、学年の並びが逆です。硬式と軟式の加盟校を合わせた4,103校で女子選手133人を割ると、30校に1人ほどの割合になります。Full-Countの投稿も、「12年間で4万6000人減少」とあわせて女子選手109人を見出しに入れています。
軟式の部員数と加盟校数
硬式と同じ日に軟式の数字も発表されています。軟式の部員と加盟校の動き、そして新聞の記事と日本高野連の数字に違いがある点を見ていきましょう。
軟式部員7,343人と継続率
令和8年度 加盟校数・部員数(硬式・軟式)についてのお知らせは、軟式の部員を1年生2,390人、2年生2,584人、3年生2,369人、合計7,343人としています。前年より320人少なく、加盟校数は357校で12校減りました。軟式は2年生が最も多く、1年生が2年生より194人少ないという並びになっています。
日本高野連の部員数統計(軟式)をさかのぼると、1990年の軟式部員は1万9,915人、加盟校は669校でした。2026年の7,343人はその4割に届かず、加盟校もほぼ半分になっています。1校あたりの平均で見ると、2026年は20.6人で、2025年の20.8人より0.2人少なく、硬式の33.1人を大きく下回る水準です。軟式の1校平均は2020年の19.1人が最も低く、そこからは少し持ち直しています。
最近の年を見ると、2022年は7,820人、2023年は7,672人、2024年は7,716人、2025年は7,663人でした。2024年には前年より44人増えており、その後の2025年、2026年と2年続けて減っています。加盟校は2022年の399校から2026年の357校まで、4年で42校減りました。
軟式の減り方は、硬式より大きくなっています。前年からの減少率で比べると、硬式の1,265人減は1%ほどですが、軟式の320人減は4%ほどにあたる計算です。硬式部員の減少が12年続いている一方で、埼玉高校野球FANCLUBの投稿は、軟式の減少を「2年連続」と書いています。
軟式の2026年の継続率は94.5%です。硬式の90.3%より4ポイントほど高く、入部した人が3年生まで続ける割合は軟式のほうが高くなっています。人数が少ない部が多いぶん、一人ひとりがチームに欠かせない存在になっていることも、続ける人が多い理由の一つかもしれません。
軟式の継続率は年による振れ幅が大きく、2025年が99.9%、2022年が105.6%でした。100%を超える年があるのは、継続率の定義が学年の途中で入部した人を含めて数えるためで、1年生のあとに軟式野球部に加わる人が一定数いることがうかがえます。人数の少ない軟式では、こうした途中入部の数が割合を大きく動かしています。
加盟校数の減少と報道との1校差
硬式の加盟校数は3,746校で、2025年の3,768校から22校減っています。ところが、6月25日の産経ニュースの記事は加盟校数を「21校減の3747校」と書いており、日本高野連が現在掲載している数字とは1校の差が出ている状態です。
軟式でも、357校・12校減に対して「11校減って358校」と、同じような1校の違いがあります。どちらも1校の差なので、発表のあとに数字が直された可能性がありますが、その経緯は分かっていません。
この記事では、日本高野連が今も掲載している3,746校と357校を使っています。日本高野連のお知らせも、硬式の加盟校数を「昨年より22校減の3,746校」と書いています。学校のレポートや資料に数字を引くときは、新聞記事より、日本高野連が公表している最新の数字を確かめるほうが確実です。
加盟校数と、夏の大会に出る学校の数も同じではありません。日本高野連の加盟校は3,746校ですが、2026年夏の地方大会に参加したのは3,662校でした。この参加数は、49地区すべての抽選会が6月27日に終わったのを受けて集計されています。部員が足りないために休部している学校や、大会に出ない学校もあるため、この差が生まれるわけです。
加盟校が減る理由には、少子化による学校の統廃合や、部員がいなくなって休部・廃部する野球部があります。統計の加盟校数は、日本高野連に登録している学校の数なので、統合で2校が1校になれば、それだけで1校減ることになります。2025年と2026年の都道府県別の表を比べると、加盟校が減ったのは21都道府県で、減った数を合わせると36校です。一方で、愛媛の5校増、兵庫の3校増など8県では加盟校が増え、差し引きで22校減になります。残りの18府県では、加盟校数は変わっていません。部員数とあわせて加盟校数も見ておくと、地域の野球部の様子がより分かりやすくなるでしょう。
数字の違いがあるのは加盟校数だけで、硬式部員の12万4,116人や1,265人減、女子部員9,212人、軟式部員7,343人など、ほかの主な数字は新聞と日本高野連の発表で同じです。軟式の加盟校は2025年が369校で、12校減ると357校になるので、日本高野連の数字どうしは合っています。
連合チームと地方大会の参加数
部員が9人に満たない学校は、ほかの学校と組んで大会に出ています。2026年夏の地方大会の参加数と、連合チームの増え方を見ていきましょう。
2026年夏の地方大会は3,662校3,363チーム
高校野球ドットコムの記事は、日本高野連が2026年6月28日に発表した第108回全国高校野球選手権地方大会の参加数を、3,662校3,363チームとしています。前年の第107回大会は3,680校3,396チームだったので、学校は18校、チームは33チーム減りました。
参加数は、2021年の第103回大会から減り続けています。103回大会は3,827校3,603チーム、104回大会は3,782校3,547チーム、105回大会は3,744校3,486チーム、106回大会は3,715校3,441チームでした。この5年で、参加チームは240チーム減ったことになります。参加校も3,827校から3,662校へ165校減りました。
愛知は2019年から7大会連続で、参加チーム数のトップです。コロナ禍で選手権大会が中止になった2020年を除いた数え方で、2026年は10地区で参加が100チームを超えました。
加盟校の数と見比べると、神奈川は都道府県別部員数(2026年)の表で加盟校186校に対して172チームが参加しています。最少の鳥取は加盟校24校、部員714人で、地方大会には21チームが出場しました。
参加チームが最も多かったのは愛知の174チームで、神奈川の172チーム、大阪の153チーム、兵庫の149チーム、千葉の148チームが続きます。最も少ないのは鳥取の21チームで、読売新聞オンラインの記事も最多の愛知174、最少の鳥取21、参加チーム数33減という同じ数字を伝えています。
参加チームのうち連合チームは、部員不足による連合が421校142チーム、統廃合の特別措置による連合が35校15チームで、合わせて456校157チームです。学校の数とチームの数に差があるのは、こうして複数の学校が1チームとして出場しているためです。
連合チームを組めない部員不足の学校のためには、「単独廃校ルール」も用意されています。母体となる学校に5人以上の部員がいれば、他校から部員を借りて合計10人までで出場できるしくみで、2026年夏は広島の並木学院が広島工大高の選手の協力を得て参加しました。2026年夏にこのルールが使われたのは、この1チームだけです。
連合チームの増え方と高校野球200年構想
日本経済新聞の記事(共同通信配信)は、部員不足による連合チームが2026年夏は142チームで、連合チームの公式戦参加が認められた2012年の11チームと比べて12.9倍になったと伝えています。10年後には約10倍に増え、その後も毎年増えていたものの、2026年は前年より減りました。
減った背景には、野球人口の減少があるとみられます。部員数が1けたの学校の割合は2023年の時点で13.4%に達し、都道府県別では東京の11チームが最も多く、北海道9、千葉7が続きます。
連合チームがゼロだったのは佐賀だけでした。佐賀県高野連の説明では、一部の高校が野球の技能を評価する入試制度を取り入れて部員を集めやすくしています。佐賀は部員も前年より14人増え、1校の平均は37.3人と全国で4番目に多いです。
日本高野連は、朝日新聞社、毎日新聞社とともに、選抜大会が90回、選手権大会が100回を迎えた2018年の節目に策定した「高校野球200年構想」を進めています。少子化や若い世代の野球離れが課題で、「Players First」を基本に安全に長くプレーできる環境をつくり、競技人口を広げることが目的です。高校野球を学校教育の一環ととらえ、フェアプレー、フレンドシップ、ファイトを理念にしてきたことが、構想の土台になっています。
取り組みには、小中学生の野球教室、野球未経験者向けのイベント、肩ひじ検診、指導者や審判の講習会などがあります。1年生の入部が前年を上回った2026年の数字が、こうした取り組みの成果につながるかどうかは、来年以降の調査で確かめることになりそうです。
茨城大会には、県内7校の連合チーム「茨城連合」も出場しています。同じく連合チームの「麻生・国際」との試合では5点を追う九回表に満塁から適時打で追い上げたものの、6対3で敗れました。各校の部員は多くて4人で、ふだんは学校ごとに練習し、土日の合同練習には片道1時間半かけて来る部員もいるといいます。日本工業大の松井克典准教授は、少ない部員でも大会に出られる利点を認めつつ、指導者どうしの方針をそろえる難しさや強豪校との実力差を課題に挙げています。少子化を背景に、ラグビーやバスケットボールなどでも連合チームの結成が目立っていて、部員の確保は野球だけの課題ではありません。
まとめ
2026年5月末の硬式部員は12万4,116人で、12年連続の減少でした。ピークの2014年より4万6,196人少ない一方、1年生は前年より524人多く、継続率は90.3%を保っています。宮城や大阪など12府県で部員が増え、初めて公表された女子部員は9,212人でした。夏の地方大会には3,363チームが参加し、そのうち157チームが連合チームです。